社員は長期勤続するようになるのか

2011.12.17

どうして、セット契約であれば、社員は長期勤続するようになるのか。このセット契約のポイントは、社員が毎月受け取る基本給は、初めは低く設定して勤続年数にともない増加するということ、基本給の一部は退職金に回されるということ、退職金の額も勤続年数に応じて増加するということである。いわば社員の生産性に応じた給料をただちに支払わずに、後払いにし、長く働いたほうが得となるようにしているのである。このときに重要なのは、「長く働くことができる」という社員の期待を会社が裏切らないようにすることである。

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長期雇用保障とセットになっていなければ、このメカニズムは機能しない。会社が初めに利益を得ておいて(社員に借りをしておいて)、それを清算する前にクビにするおそれが少しでもあれば、このセット契約を受け入れる社員はいなくなるであろう。日本の社員は長期的な信頼関係をベースに、目先の利益にこだわる猿なら怒りそうな、こうしたセット契約を受け入れてきたわけである。