バブル時に買ったマンションは、転職活動にどのように影響するのか?三十四歳のEさんは、バブル時期にマンションを買った。バブル時期のマンション購入といえば、土地神話が信奉され、無理してでも買っておけば必ず後で資産価値が上がる、と言われていた時代である。Eさんも「価格が上がること」を前提に、無理な借金をしてまで購入した。ある土曜日の朝、いつものように新聞を開いたEさんは、足下にはらりと落ちた折り込みチラシに目を留めた。
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それは、自分が今住んでいるマンションの一室を中古物件として販売する広告だった。「時間もたてば、出て行く人もいるだろうなあ……」そんなことを思いながら価格に目をやったEさんは、その販売価格を見て愕然とした。何と無理して買った時の半値で売られているのである。彼は呆然と立ちつくした。その頃のEさん、実は「収入アップ」を目的に、転職活動中の身だった。今のマンションのローンは無理して返済計画を立てたこともあって、毎月の払いが大きい。子供の教育費も年々かさんでくるので、ここらでぐっと年収のボトムアップを図らないと生活が苦しくなるというわけである。そんな狙いを持って、Eさんは我々のもとに相談に訪れていた。